障がい者デイサービス・ケアホーム・ホームヘルプ ベテスダの家
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世光福祉会 世光保育園

支援についての考え

支援の本質をさぐる

自立とは

中西 昌哉(ベテスダの家・所長)

そもそも「自立」とは何をもってそのように言えるのであろうか。

一般的には『親のスネをかじらない事、経済的独立の意』で用いられることが多い。 しかし障がい者支援の現場では、『多くの支援を受けながら自分らしく生きておられる姿』にこの言葉の意味を込めてきたのではなかろうか。
ところが障害者自立支援法では、果たしてどのような状態を自立とするのかを明確にしないまま、あるいは障がい当事者の意見や、これまでの福祉関係者が積み上げてきた成果を充分に反映せずに、短期間で施行までされてしまったと言える。

自立支援法をどう見るか

私にはずっと引っかかることがあった。それは新事業の給付体系が「介護給付」と「訓練等給付」という区分から構成されていることである。

「介護」と「訓練」。

勿論このどちらも必要であろうが、どちらかしか給付されないという基本的な枠組みが、支援そのものを貧弱にしていないか。単なる言葉の問題だけだと言われればそこまでだが、私自身はさらにもう一つの軸として、「選択・体験への支援」が大切なのではないかと考えている。

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全うな支援の構築のために

ケアホームの選択

ベテスダの家では、ケアホームに自閉症・重度知的障がいのある方が入居されている。
たいへんこだわりの激しい方や、見通しが立たないことから自傷行為やパニックに至る方も含まれている。共同生活とはいえ、夕食は時間差を設けて提供する配慮が必要である。

しかし一人ひとりに個別の支援をすることによって、本人のペースを大切にした環境が出来上がってきた。
その内のある方のことである。
この方は「何曜日はヘルパーの○○さんと××へ出かけます。」という具合に、一週間の予定ボードに曜日毎の外出先を並べて、そのパターンに沿って過ごしておられる。そしてその予定が実現することによって、とても安定した生活をされている。
実はこの方の入居に至るまでの経緯は御自身の決断よりも、どちらかといえば親の願いから起こったものであった。
入居当初は朝まで落ち着かない日々が続いた。しかし年月を経て、一週間の予定ボードがあるこの住居が、本人らしい暮らしの場となったのである。
私達は、「訓練」の結果、「自立」してもらうのでなく、「本人らしい」暮らしを選びとっていく力を養っていただきたいと思っている。

ケアホームの選択

選択の機会を

障がいのある方にとっては、言葉で説明をうけて判断するより、実際の体験をもとに決める方が容易なことがある。
支援者は本人の表情や様子をとおして、何を一番望んでおられるのかを受け止めることが出来ていく。けれども障がいのある方にとっては、選択しようにも、そのような社会体験そのものが限られているといえないか。
グループホームの入居の例からして、まず自らが決めていくまでに実に多くの段階が必要なのである。 それは障がい者の自立に向けての体験機会の保障であり、ここに知的障がいの特性を理解した上での独自の支援領域がある。

選択の機会を

そこでこの分野を「選択・体験への支援」と呼べないだろうか。
「介護」や「訓練」は、する側/される側という関係でいえば受け身であるのに対し、「選択」は利用者自身による主体的な行為である。
まず御本人からの発信をサポートしていくと言うことに意味があるのだ。そして現状の体験機会の少なさに対して、本来はもっと支援を必要とされているという共通認識が確立されなくてはならないのだ。さらにこの「選択・体験への支援」は、障がい者支援特有のきわめて専門的な内容も想定される。
具体例としては激しい行動障害を伴う方に対して、「自分の要望はいつ・どのように伝えればいいのか」を視覚支援するといったことも含まれるであろう。また就労実習を希望される利用者に対してはどのような職種が向いているかを決めてもらうことであったり、地域移行して一人住まいされる方については今晩のメニューに何を買い物しようかと判断される際の援助であるかもしれない。
しかし日常生活とは結局のところこのような選択の連続であり、暮らしとはそこに本人のまさに自分らしさが現れてこなければならないのである。

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人と人のつながり、それが地域

地域とは

利用者は御自身にとって意味のあることを達成することから、地域で暮らす実感を確かなものにされていかれる。思いがかなえば、次の希望につながり自信が生まれる。余暇外出の行き先をどこにするかという選択は、やがて自らの将来の生活を選ぶ力につながっていく。
その延長に人と人がつながり、いろんな場面の先に顔が見えてきたとき、「地域」とは人のつながりの幅(広さ)であるように思えてくるのである。地域生活支援とは、その機会をいかに自然に多様に保障していくのかではないか。

地域とは

そこでの支援者の役割は、選択・体験の機会から御本人の姿を立ち上がらせることではなかろうか。この方たちの放つベクトルの矢印の先に、どれだけの的を準備できるのかが問われるようにならなくてはいけないのである。

今、給付のシステムをめぐる法律の実施に絡め取られて、何か大切なことを忘れかけてはいまいか。改めて荒波の中にあって、私達はこれからの支援の軸をどこに据えるのか、しっかり備えたいと思念している。

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